「モチベーション」という言葉は英語ですが、カタカナでも世間に浸透していますね。馴染みは薄いかもしれませんが、日本語では「動機(付け)」といい、心理学領域では頻繁に用いられます。
より簡単にいうと、「やる気」や「意欲」です。
これを如何に高めるか、維持するか、という問題はスポーツ、教育、産業など広く社会で論じられ続けています。今回はその一端をご紹介します。
動機付けは、大きく2つに分けることができます。「内発的動機付け」と「外発的動機付け」です。
前者は、自分の内から生じるもの。その活動をすること自体に楽しさや喜びを感じたり、好奇心や探究心を満たすといったもの。
後者は、自分の外から与えられるもの。その活動をすると、褒めてもらえる、お金をもらえる、地位が上がるなどです。
一般に、「内発的動機付け」の方が強く長もちしますが、意図的に強めることは難しく、多くの人が悩みながら試行錯誤しています。興味・関心・価値観は人それぞれで、確実な方法があまりないことが難しさの一つでしょうか。その行動の中に楽しさを見つけたり、楽しめるように工夫する、成長を数値化してわかりやすくするなどが方法として挙げられます。
一方、「外発的動機付け」は比較的簡単に効果を出すことができます。例えばお金は、大抵の人が欲しいと思うものですし、価値が安定しています。ただし、その効果は一時的なものであることが多く、報酬が与え続けられる必要があります。
また、元々は「外発的動機付け」によって行っていたが、その行動の中に楽しみを見出し、内発的動機付けが高まる場合もあります。
やる気を高めたい時、やる気を出させたい時、どうアプローチするかの一助になれば幸いです。
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